当院での治療法、筋徒手療法(MTM)の勉強方法についてお話しします。
筋徒手療法は名前の通り筋肉(骨格筋)の治療法です。
その勉強方法は写真のように骨・筋肉を触察し体表上に描画していきます。
描画した筋肉を丁寧に触り、奥にある骨の位置や筋肉の深さや厚さを考えながら、治療刺激を入れる練習をします。
単純なようで、まず筋肉を体表上に描画するだけでも、一朝一夕ではできません。
治療刺激の入れ方も、筋肉を平面ではなく立体的にとらえなくてはならないので、一つ一つ違います。
そして触ってはいけないところ、骨の尖っているところや、神経や血管を傷つける可能性があるところも知っておく必要があります。
400以上ある骨格筋をすべて治療できるわけではないですが、触れる限りの筋肉を一つ一つ練習するにはかなりの時間を要します。
さらに生理学や運動学を勉強しなければ、痛みの原因や治っていく過程を理解できません。
私は「一発で治す」という言葉は信用しません。
もちろん当院でも一回の治療で症状がかなり緩和することは多々あります。
しかし勉強すればするほど「簡単に治る」言葉は使えなくなります。
まだまだ未熟な腕ですが、これからも少しでも技術が行進していくよう、努力して参ります。